施設の概要
阿蘇医療センターは阿蘇地域では初の免震構造や阿蘇の景観との調和が特徴の一つです。
阿蘇医療センターの設計は、東京スカイツリーを設計した会社が行っており、斬新なデザインはもちろんのこと、病院の地下には免震技術が施され、地震に強い構造になっています。
災害時の多数の傷病者の受け入れ施設としての活用も想定し、簡易ベッドを置けるよう玄関ロビーを広くしたり、ヘリポートを併設するなど災害拠点病院としての設備機能も充実。
また救急医療機関、感染症患者受入機関としての機能も果たします。
院内には分かりやすい案内板を設置し、誰もが利用しやすい施設としています。
さらに、今後はボランティアとして、地域の方々に受付窓口などでの案内役を担ってもらえるような構想も描いています。
地域のみなさんに育ててもらえるような病院になればと願っています。
免震構造
中央診療棟・病棟の基礎部分に72基の免震構造設備(写真)が施されており、震度7の地震にも耐えることができます。
総合受付
正面玄関から入ると広いエントランスホールがあり、総合受付窓口から外来受付窓口へスムーズにアクセスできます。
スタッフステーション
広い空間を確保し、スタッフのコミュニケーションを円滑にするとともに、病室へのスムーズな対応を考慮した設計となっています。
ヘリポート
ヘリ救急搬送に対応した飛行場外離着陸場の設置をしました。
外来受付
自然光が差し込む設計で人工照明に頼らない明るい空間となっております。
病室
スペースを広く確保し、ゆったりとした気分で入院治療ができます。
リハビリテーション室
広々とした室内で様々な疾患に対応した高度機器を設置し、室外にはリハビリ庭園を整備しました。
手術室
アンギオ室(上記写真)を含む3室を整備し、緊急手術や脳外科等の高度な手術が可能となりました。
高度医療機器も充実
MRI装置(超伝導磁気共鳴診断装置)
体動補正技術によりアーチファクトの少ない画像が得られます。また、非造影で脳血流画像や全身のMRアンギオが可能です。慢性的な首や腰の痛み、肩、膝通の診断やスポーツによる関節痛の診断が可能です。
X線循環器診断システム
バイブレーンシステムにより2方向撮影が同時にでき検査時間の短縮ができます。脳血管領域においても、3Dアンギオ等でスピーディーかつノイズの少ない画像による診断・治療ができます。
CT装置(コンピューター断層装置)
80列マルチディテクタ(検出器)搭載なので、1回の息止で全身の検査ができ、被爆を押さえて心臓をはじめ全身の血管の造影画像をアーチファクトが少ない状態で診断できます。(最速0.35秒/回転)
CT装置(コンピューター断層装置)
±35度までのX線管の斜入が可能なので嚥下造影も無理なく検査ができます。DR(デジタルラジオグラフィー)方式を採用し、あらゆる検査において小さな病変を見逃さずクリアな画像で診断できます