担当医師
医師
山田 敏寛
【専門領域・資格等】
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは
SASは睡眠中になんども呼吸が停止する病気です。
症状としては
- いびきがひどい
- 熟眠感がない
- 日中眠気を感じる
- 日中居眠りをすることが多い
- 起床時に頭痛がある
- 夜間トイレに行くことが多い
- 勃起障害
- 集中力、記憶力の低下
などがありますが、ひどい場合は運転中に居眠りをし、重大な事故につながるケースもあります。また最近では、生活習慣病やメタボリックシンドロームとの密接な関連が注目されています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の種類
閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)
睡眠中に空気の通り道である気道が閉塞してしまうことが大きな要因です。
中枢型睡眠時無呼吸症候群(CSAS)
脳から呼吸をするための指令がでなくなり無呼吸になります。
混合型睡眠時無呼吸症候群
OSASとCSASが混在するものです。SASの多くは閉塞型ですが、心臓に病気をお持ちの方では中枢型の割合が増える傾向があります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療
SASの治療法は重症度や個々の症例によって違います。
- 軽症~中等症:生活習慣改善、マウスピース
- 中等症以上:CPAP(持続陽圧呼吸療法)
睡眠中の無呼吸を防ぐために、専用マスクを鼻あるいは口に装着し、機械から陽圧を送り込む治療法です。 - 外科的治療:子供を含む若年患者に適応されることが多いです。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)専門外来の流れ
- まずは外来にて問診、診察を行います。
- 検査の予定を組みますが、自宅で行える検査と入院が必要な検査があります。
- 後日、結果説明のため受診していただきます。
- CPAP治療が必要な際は、1週間ほどご入院していただきます。
(注1)専門外来は毎週月曜日の14時から16時までです
(注2)睡眠時無呼吸以外の診療は一切行っておりません。
最後に
睡眠時無呼吸症候群は日中の眠気だけではなく、放置すると運転中の重大事故や夜間トイレ起床時の転倒事故につながったり、生活習慣病や心臓病を起こしやすくなったりする怖い病気です。気になる方がおられましたら一度専門外来を受診されてください。