『がん相談支援センター』は、誰でもどこに住んでいても質の高いがん医療を受けることができるよう、国や県に指定された「がん診療連携拠点病院」や「地域がん診療病院」に設置されている“がんに関する相談窓口”です。
がん相談の研修を受けた医療ソーシャルワーカーや看護師がさまざまな不安や悩みについてお話しを伺い、その人らしい生活や治療の選択ができるようにお手伝いをさせていただきます。また、必要に応じて他の職種(医師・歯科医師・薬剤師・管理栄養士など)とも連携して対応します。
相談内容の例
がんのことやがん治療について知りたい
がんには様々な種類があります。また、がんの治療としては、手術・がん薬物療法・放射線治療などがあります。国立がん研究センターの「がん情報サービス」で正確な情報を掲載しておりますので、是非ご活用ください。
※当院では、手術・放射線治療を必要とする患者さんに関して、適宜高次医療機関へご紹介し、連携しながら対応しております。
↑こちらをクリックすると「がん情報サービス」のホームページに移動します。
薬の副作用はどのようなものがあるのか
薬によって、出現しやすい副作用や出現時期が異なります。例えば、がん薬物療法では、吐き気や下痢などの症状が出現する可能性があります。 症状に合わせて、薬剤の使用や抗がん剤の投与量の調節などの対応ができます。何か気になる症状が出現した場合には、自己判断で中止せずに医師や薬剤師、看護師などの医療スタッフに相談してください。
県内で他にはどこにがん相談支援センターがあるのか
熊本県内には、国指定の「都道府県がん診療連携拠点病院」(1カ所)と「地域がん診療連携拠点病院」(6カ所)、熊本県が指定する「熊本県指定がん診療連携拠点病院」(14カ所)があります。詳しくは下記の「熊本県 がん相談支援センター」をクリックしてご確認ください。
他にも「熊本県版がん情報冊子」や「がんサロン」、「がんピアサポート・がんピアおしゃべり相談室」などの情報を掲載しています。
熊本県 がん相談支援センター
↑こちらをクリックすると「熊本県 がん相談支援センター」のホームページに移動します。
自宅で生活する時に受けられるサービスがあるのか聞きたい
自宅で療養するにあたり、福祉用具や医療・介護のサービスなどが必要になった場合に、介護保険制度があります。40~65歳の場合でも、がんの診断であれば介護保険の対象になります。また訪問看護は、介護保険や医療保険で利用できるサービスであり、看護師が自宅を訪問し健康状態の確認や点滴などの医療処置、入浴の介助も行います。
※サービス料金の一部は、自己負担となります。
在宅療養を支援するため、がん相談支援センターのほか地域包括支援センターや市町村の窓口でも、各種申請や相談に応じることができます。
食欲が沸かないときに何かアドバイスがほしい
食事が食べられない原因は、がんそのものによる原因や、治療の副作用、精神的なストレスなど様々です。3回の食事が多いと感じた場合は無理をせず、食べられるものを、間食など回数を増やし摂るようにしましょう。その際は栄養価の高い食品の選択を心がけ、少量でバランス良く栄養を摂ることができる栄養補助食品なども上手に利用しましょう。
がんと言われたけど、仕事をどうしたら良いか
『両立支援コーディネーター』が対応します。がんという診断を受けたからといってすぐに仕事を辞める必要はありません。仕事と治療を両立できるよう、お話を伺い、一緒に考えていきます。詳しくは相談窓口でご相談ください。
治療をしていて、できるだけ体力を落とさないようにしたい
リハビリテーション室では、外来・入院での療養生活を安心して過ごすことができるようにサポートいたします。担当のスタッフが個々の治療状態や病状に合わせたリハビリプログラムを提案します。また、ご自宅での運動方法や介助方法の指導も行います。
相談をご希望の方へ
がんの患者さんやご家族をはじめ、地域住民の方、当院に通院したことがない方など、どなたでも無料でご相談いただけます。窓口での対面だけでなく、電話でも可能です。
ご相談を希望される方は、患者相談窓口、がん相談支援センターまたは近くの看護師にお尋ねください。