内視鏡室とは、精密な検査と治療を可能にする内視鏡検査を行うところです。
先端にカメラ・レンズがついた太さ1cm程度の細い管を体の内腔に挿入して患部を直接観察します。必要時には一部を採取し、悪性もしくは良性等の判定するために検査に提出します。病気の早期発見や治療を行う上で有効な検査です。
当院では、月曜日~金曜日、検査医師と看護師3~4名で対応しています。
なお、緊急の場合を除き、予約制となっています。
2020年度の検査件数
検査内容 | 件数 |
上部内視鏡(胃カメラ) | 1,274件 |
下部内視鏡検査(大腸カメラ) | 361件 (うちポリープ切除23件) |
気管支鏡検査 | 6件 |
PEG造設 | 10件 |
上記の検査の他、ステント留置や大腸・食道ブジー等も行っています。
看護師の役割
- 検査や治療がスムーズに行われるよう、医師をサポートしたり患者様のフォローします。
体に異物を挿入することに、患者さんは緊張や不安を抱いています。そのようなお気持ちが少しでもほぐれるよう、情報を十分に収集し、丁寧な説明と医師への報告を行います。 - 安全・安心な検査を受けていただける環境の整備、感染防止
使用物品は1患者1物品とし、1検査毎に環境を整備しアルコール清拭しています。
内視鏡スコープは、消化器内視鏡学会のガイドラインに沿った洗浄消毒を行っています。
また、高水準消毒された状態を保つため、自動洗浄機を導入しています。 - 学習会や研究会等に参加し、必要な情報・新しい情報を習得し、より良い体制を整えています。
検査室という特殊な環境下で、患者様と短時間しか関われませんが、在院時に一番長く接する医療者は看護師です。
医師に聞きにくい事や言いにくい事は看護師に話していただき、医師へのコミュニケーターとなります。また、以前の検査時のデータを事前に確認し、経年比較や鎮静状況の把握を行っています。
前回の検査が苦しかった、きつかった、など遠慮なくお知らせください。
厚生労働省より発表された癌死亡率の中で、日本で近年は大腸癌が増加しており、2019年には女性の大腸癌の割合が乳癌を超えています。
この割合は米国を超えています。米国と比較して、日本は大腸内視鏡検査を受ける受診者が少ないのが要因ではないかと言われています。
胃内視鏡検査と比較すると、大腸内視鏡検査は検査件数が少ないのが当院でも現状です。
大腸内視鏡検査は、恥ずかしい・痛そうなど不安が多いと思います。
苦痛のない前処置や検査に努めていますので、気軽にご相談いただきたいと思います。