診療科・部門案内
診療科

消化器内科(肝疾患外来)

医師紹介

非常勤医師

具嶋 亮介(熊本大学病院)

 

非常勤医師

徳永 尭之(熊本大学病院)

 

非常勤医師

楢原 哲史(熊本大学病院)

 

診療科の基本情報

熊本大学病院より週3回(月曜・水曜・金曜)非常勤医師が勤務し、消化器内視鏡検査と消化器専門外来を行っております。午後に下部消化管内視鏡検査も行っており、大腸ポリープや大腸がんの早期発見と内視鏡治療も積極的に行っております。当院での対応が難しい早期がんや進行がんに関しては、大学病院など熊本市内の病院に紹介し、当院と連携して治療を行っています。

月曜日・水曜日は消化管疾患や胆膵疾患の外来を行っており、金曜日は肝疾患専門外来を行っており、主にB型肝炎、C型肝炎、アルコール、脂肪肝による慢性肝炎、肝硬変、肝がんの診療を行っています。

主な疾患と治療法

【ヘリコバクター・ピロリ感染症】

胃の中に感染する細菌で感染すると胃の炎症が引き起こされ、長期的な炎症で萎縮性胃炎を来します。また、胃潰瘍や胃がんとの関連性が言われています。治療方法は1週間の薬の内服で80~90%程度の方が1回の治療で除菌成功します。

【炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)】

ヒトの免疫機構に異常を来し、自分の免疫細胞が腸の細胞を攻撃してしまうことで腸に炎症を起こす疾患です。炎症性腸疾患の患者様は近年増加傾向で、熊本県においても3000人を超えています。治療についても新規薬剤が次々と承認され、病気のコントロールが可能となっております

【慢性膵炎】

お酒の飲み過ぎなどで膵臓に繰り返し炎症が起きることで、膵臓が萎縮して硬くなってしまう疾患です。中には膵臓に石ができてしまう方がいらっしゃいます。主な症状は腹痛や膵臓の消化酵素が減少することで、吸収不良を引き起こします。また、膵癌のリスクが13倍に増加するため、定期的な画像検査が必要になります。

【慢性肝炎・肝硬変・肝がん】

B型肝炎、C型肝炎、アルコール、脂肪肝、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎などの自己免疫疾患で慢性的な炎症が持続することで肝臓が線維化を来たし、肝硬変、肝がんを発症します。B型肝炎、C型肝炎はコントロールできる時代になった一方で、アルコール性脂肪肝や非アルコール性脂肪肝炎(MASH)による脂肪肝で肝硬変、肝がんを発症する方の割合が増加しています。現在ではFIB-4 indexと呼ばれる肝臓線維化のスコアリングシステムや当院では腹部超音波検査を用いた超音波エラストグラフィで肝線維化を評価することができます。